平素より神戸学院大学男子ラクロス部を支援して下さる皆様、誠にありがとうございます。
3回生G#15岸上拓矢(ピヨ)と申します。
「最後尾からの景色」
私はこのチームが好きだ。
このチームは面白い。人もプレーも。
これは、1回生の時からずっと思っている。
私が最後尾にいて、味方が点を取る。
すると相手のATは私に毎回言う。
「あいつらやばない?」「なんかおかしない?笑」と。
すると私は毎回言う。
「ああ、あいつら凄いですよね笑
たぶんなんか変なんですよ笑」
他人事のようで、これをすごく誇らしく思う。
だから私は、この仲間をより上の舞台でより多くの人に見てもらいたいと思う。
そのためにはまず、勝たなければ、1部に行かなければならない。
自分が足を引っ張るなんてもってのほか、その1部で戦うゴールを守らなければならない。
"守りたい"
自分は基本的に点は取れないが、相手に点をやらないことはできる。
チームを勝たせることまでは出来ないかもしれないが、チームの勝利の一端を担うことはできる。
直接点を取ることもゴールを守ることもできないマネージャーやコーチ、応援してくれる人に対して、
勝つこと、試合を見て楽しいと思ってもらうことは使命。
ずっとそれだけを思って、どんなに身体が痛くても、悩みを持っても、身体を動かしてきた。
そんな時同時に先輩の優しい言葉や、同期の活躍、笑い声、一緒に悩んでるやつ、私の悩みなんて知る由も無くアドバイスを求めてくる後輩。
その全てに動かされた。
私はこれまで、そうやってチームメイトに引っ張られてきた。
これまでは引っ張ってもらった。
でもようやく、試合に出たいと願うだけだったのが、実際に出られるようになった。
自分の言葉や意見に耳を傾けてもらえるようにもなった。
最後尾から見ている分DFにはもちろん、OFやチーム全体にも自分が発信できることは多くあると思う。
このように自分にもできることが増えた。
ここからは、今まで支えられた分を返していかなければならない。
自分が強くなり、チームも強くできる存在。
そして今後この、最も責任のある場所で、責任を果たし続けて行こうと思う。
見ていて欲しい。
もっともっと強くなろう。
負けたくない。沈む仲間を見たくない。
勝ってこれ以上無く上手い飯を毎回食べたい。
負けても何も残らないのはウインター、そして最新の甲南戦で痛いほどわかった。
ただただ、虚無感。
ウインターでは予選での勝利が全てなかったことのようにすら思えた。
甲南戦では無力さを感じた。
チームが乗らない時間、最後尾で最後に踏ん張れるのは自分しかいない。
なのに踏ん張りきれなかった。情けない。
日頃から熱心な主将に、重く責任を感じさせたことも恥ずかしい。
改めて突きつけられる現実。
勝ち続けるしかない。
やっぱり、強くなろう。
まずは、ここまでずっと引っ張って来てくれた最高の先輩方に最高の恩返しを。
それが今果たすべき1番の責任。
3回G岸上拓矢