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2021

「なんやかんや耐える」 4回AT前川天

 まず始めに、平素より当部を応援してくださりありがとうございます。



 またブログを覗きに来てくださりありがとうございます。



 このような状況下ですが、リーグ戦が開催されることを関係者の皆様方に感謝申し上げます。




 今回は、私の言葉で今までのラクロス人生を振り返り、正直な思いを綴りますので、温かい目で読んでいただけたら幸いです。







「なんやかんや耐える」




 #27 前川 天







 最後のリーグ戦にあたり人生で初めてのブログとやらを綴っていく。




 僕のラクロス人生は順風満帆とは程遠く、泥水を啜りながらもなんやかんや耐える生活であった。

そんな生活を1年時まで遡って振り返っていきたいと思う。





 1年、言葉巧みな先輩方に誘われ、同期に一足遅れてラクロス部に入部。


同期にはゴンゾーや龍一、もんげなど先輩方からも一目置かれる部員が多数在籍。


僕はスーパーモブキャラとして影を潜めた。


技術、話術、全てにおいて特筆した武器もなく、名前を覚えられているかさえ怪しい存在だった。



 肝心の成績も一年生大会(サマー)での1得点のみ。(どんな点かも覚えてない。)


チームも決勝リーグ1回戦負け。


なんとも言えない成績だった。


ちなみにウインターの記憶はない。(ユニフォームを忘れてエビさんに迷惑をかけた気がする。)




 1年を振り返ってみて1番輝いていたのは、新歓のボウリングで2位になって予備充電器をもらった時だと思う。



そして、暗黒期の2年目に突入する。







 2年、昨年の勢いそのままに、辞めそうだという理由で新人委員会に投獄され、雑務兵としてラクロス協会の犬になった。


委員会ではポンコツと言われ、なんのために部活をしているのかわからなかった。


そんな感じでただただ時間だけが流れていた。


 しかし、モデルゲームの日。


僕は人生で初めて不甲斐なさで涙を流した。


自分が何もできない。


本当に無力であることに2年生にして気づいた。


それから悔しい思いを部活にぶつけるわけでもなく、ラクロス熱はどんどん無くなっていった。


感情から喜怒楽が消え、哀だけが残り、ブラック企業に勤めるサラリーマンのごとくグラウンドに足を運んだ。(練習のある日は家を出る瞬間から帰りたいと思っていた。)




 そんなとき、僕を救ってくれたのは(部活休みたい、辞めたいという)同じ意志を持った同期たちであった。(同期とは傷の舐め合いをして精神を落ち着かせていた。)


一つ上の先輩であるエビさん天満さんたかしさんゆうとさんにもメンタルケアをしてもらい、なんとか感情は取り戻した。



 夏には、チームの人数不足ということもあって、リーグ戦にレギュラーとして出ることになった。


チームに迷惑はかけられないという気持ちが芽生え、以前に比べてラクロスに対して少し真面目に向き合うようにもなった。


しかし、プレー面でのスーパーモブキャラは相変わらずで、マシンのように無心でパスを回すだけの展開要員になっていた。


相手校にされたスカウティングには必ずと言っていいほど「#27 脅威なし」の文字が見られた。(この年はギリギリ単位をあげてもいいかなと思うレベルの成績だったと我ながら思う。)





 1年を振り返り、この年はモデルゲームで本当にメンタルがやられてしまい、最後まで苦しい一年だった。



僕が泣いている姿を見て、試合を見に来ていた宮地さんが引いていたのは今でも覚えている。


この年に部活を辞めなかったのは、自分が忍耐強いとかではなく、ただただ辞める勇気がなかっただけだと今になって気づいた。


しかし、2年生でリーグ戦を経験したことは今後の僕のラクロス人生にとって大きな経験になったと思っている。



そして、3年目を迎える。







 3年、無事、委員会を脱獄した。(戦力外で残りたくても残れてない。)


そして、安定のモブキャラ生活を送る。


ラクロスのやる気は相変わらずで、上がることもなく下がることもなかった。


コロナウイルスの影響で練習ができないときは、チームメイトには申し訳ないが、手を叩いて喜んだ。



しかし、そんな中でも試合は行われる。





「試合に出るからには迷惑はかけれない。」





この想いは、昨年よりも強くなっていた。


それとは別に、「試合に出たくても出れない人がいる、その人たちが納得してくれるようなプレーをしなければいけない。」と思うようになり、自然と練習にも本気で取り組むようになった。


この気持ちの変化が僕のラクロス人生の分岐点になったと思う。

また、この年は前年に比べてボス(トラさん)が優しくなったことで、僕は少し背を伸ばしてプレーができるようになった。



そして、迎えたリーグ戦特別大会。



僕は、昨年に比べて良い結果を残すことができた。



自分の成長を感じるとともに、ラクロス部に入って良かったと思えた初めての瞬間でもあった。(就活の世界では、この年の僕はリーグ戦の得点王になっている。練習も真面目に取り組み、練習後には必ずシュート練習をしていたことになっている。)








 1年を振り返り、練習量に比べて試合では良い結果を残すことができた1年であったと思っている。


自分が成長できたのは、周りの環境に恵まれていたからだと改めて実感した。


 プレー面で支えてくれたトラさん、メンタル面でお世話になったエビさん天満さんたかしさんが卒業し、自分たちの代はどうなるのか不安を抱えながら4年を迎える。







 4年、1回生の頃には24人いた同期もこの3年で16人に減った。


例年に比べると辞めた人数は少ないらしい。


就職活動のために辞めたもの、家庭の事情で辞めたもの、振り返るといろんな同期がいた。



しかし、僕としては24人全員で引退したい気持ちはあったが、どうもそれは叶いそうにない。


だから現在残っているこの16人は、1人も欠けることなく最後まで頑張りたいと思っている。


僕は、辞めたものも含めてこの学年の皆とラクロヌをしてこれて本当によかったと思っている。




おかげで泣いたときも挫けそうになったときもなんやかんや耐えてこれた。ありがとう。







 4回生になった今でも、プレー面でチームメイトを引っ張るような技術は僕には備わっていないし、後輩を引っ張るようなリーダーシップもない。




だから僕にできることはチームのために走り、チームメイトを鼓舞することだと思っている。




 今年のリーグ戦、どんな不利な状況でも最後まで走るし声で盛り上げる。




そういった姿を同期や後輩、ラクロスでお世話になった方に見せたい。




 そして来年、後輩が一部の舞台で戦えるようにチームの目標である一部昇格を達成したい。







神戸学院大学男子ラクロス部の歴史は今年僕たちが変える。










CHANGE








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4回AT 前川天


WRITER:前川天
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